はじめに:屋根リフォームと太陽光、同時に考える人が増加中
「屋根のリフォーム時に太陽光パネルも付けたい」
「先に屋根を直してから発電システムを載せるべき?」
こうした疑問を持つ人が2025年現在、非常に増えています。
実際、太陽光発電の設置件数のうち約30%が屋根修繕と同時施工というデータもあります。
この記事では、“屋根リフォームと太陽光発電のどちらを先にやるべきか”、そして同時施工で得する・損するケースを具体的に解説します。
太陽光発電と屋根リフォーム、どちらを先にやるのが正解?
結論から言えば、屋根リフォームと太陽光発電を同時に施工するのがベストです。
その理由は簡単で、
👉 太陽光パネルは一度設置すると約20〜25年はそのまま稼働するからです。
もし、先に太陽光を設置してから数年後に屋根をリフォームする場合、
パネルを一度取り外して再設置する必要があり、その費用は約10〜20万円かかります。
屋根と太陽光の「耐用年数」を比較しよう
| 項目 | 平均耐用年数 | 補修・交換の目安 |
| スレート屋根 | 約20〜25年 | 再塗装・葺き替えあり |
| 瓦屋根 | 約30〜40年 | 比較的長寿命 |
| 金属屋根(ガルバリウム等) | 約25〜30年 | サビ・劣化確認必要 |
| 太陽光パネル | 約20〜25年 | 劣化はあるが長期使用可能 |
上記のように、太陽光パネルと屋根の寿命はほぼ同じ。
つまり、「屋根を直した後に太陽光を設置」することで、次のリフォームサイクルも揃えることができるのです。
同時施工で得する3つのメリット
① 足場を共用できる(約10万円節約)
屋根リフォームも太陽光設置も、どちらも足場工事が必要です。
通常1回10万円前後かかるため、同時施工なら足場を1回で済ませてコスト削減できます。
② 防水工事をまとめて行える
屋根リフォーム時に防水処理をし、その上に太陽光パネルを設置することで、雨漏りリスクを最小限にできます。
逆に、先に太陽光を設置してしまうと、屋根工事で防水層を破損する可能性も。
③ 自治体の補助金を同時に活用できるケースも
一部の自治体では、「屋根改修+太陽光設置」を同時に行うと、補助金が上乗せされる制度があります。
(例:東京都の住宅省エネ改修支援、千葉県のゼロエネ住宅支援など)
👉 工事内容によっては、最大20〜30万円の補助対象になることもあります。
逆に「同時施工で損する」ケースもある?
あります。特に以下のような場合は注意が必要です👇
① 屋根の状態が良好で、まだ10年未満の住宅
→ 屋根が新しいのにリフォーム費用を追加するのは無駄なコスト増になる場合があります。
太陽光だけを先に設置しても問題ありません。
② リフォーム業者と太陽光業者が別の場合
→ スケジュール調整や保証範囲のトラブルが発生しやすくなります。
どちらも同じ業者または提携施工ができる業者を選びましょう。
③ 費用を分割して支払いたい場合
→ 同時に行うと一度に支出が大きくなるため、ローン計画を立てる余裕がないケースでは分ける選択肢も。
同時施工と別施工、費用比較シミュレーション
| 施工パターン | 屋根リフォーム費用 | 太陽光設置費用 | 足場費用 | 合計費用 |
| 別々に施工 | 約120万円 | 約120万円 | 各10万円×2 | 約260万円 |
| 同時施工 | 約120万円 | 約120万円 | 共用10万円 | 約250万円 (−10万円) |
※足場費用+工期短縮分などを含め、平均で10〜20万円の節約効果が見込めます。
実際の施工事例と注意点

たとえば築25年のスレート屋根の戸建て住宅で、太陽光4kWを設置したケースでは👇
- 屋根の再塗装と防水処理を同時に施工
- 太陽光発電システムを設置
- 足場・工期を一括で管理
結果、約15万円のコスト削減+工期短縮(2日→1日半)を実現できました。
ただし注意点として、
- 屋根塗装直後は、塗料の乾燥を待ってから設置する必要がある(最低1日〜2日)
- 屋根強度の確認(太陽光パネルの荷重:約15〜20kg/m²)
も必ず行うようにしましょう。
まとめ:屋根と太陽光は「同時施工」が基本!
- 太陽光パネルは20年以上使うため、屋根の耐久性と合わせて施工するのがベスト
- 足場・防水・補助金の面で同時施工が最もコスパ良い
- 屋根がまだ新しい場合は、太陽光だけ先行設置もOK
👉 「屋根のリフォーム時期」と「太陽光導入タイミング」をセットで考えることが、長期的に最もお得で安心な選択です。
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